こんにちは。
佐賀駅から歩いて10分の相談薬局、
子宝カウンセラーの西やすひろです。
春ですね。桜の花も満開ですね。
桜の下では、たくさんの方が花見をされていました。
気持ちよくアルコールも進みますよね。
そんなことで、今日はアルコールのことを書こうかと思ったんですが、
以前に子宝カウンセラーの会でご講演をしていただいた、
リプロダクションクリニック大阪の松林院長のブログにあった、
「脂肪酸の採り方で精子の運動率が変化する」のあぶらについて。
以下、松林先生のブログから引用
本論文は、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量が多い食事、不飽和脂肪酸摂取量が少ない食事では精子の運動率が低下することを示しています。
Fertil Steril 2015; 103: 190(イラン)
要約:2012~2013年に妊娠治療のため病院を訪れた107名の男性(20~40歳)と対照群235名の食事調査を行いました。精子無力症(精子運動率低下)は、総飽和脂肪酸(1.85倍)、総トランス脂肪酸(2.53倍)、パルミチン酸(1.90倍)、ステアリン酸(2.13倍)摂取量が多い場合に有意に高く、オメガ3不飽和多価脂肪酸(0.68倍)、DHA(0.53倍)が多い場合に有意に低くなっていました。
解説:不健康な食生活として、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量が多い食事、不飽和脂肪酸摂取量が少ない食事があります。このような食生活では、肥満、心血管疾患、糖尿病、癌の罹患率が高くなり、オメガ3不飽和多価脂肪酸、DHA、EPAの多い食事ではこのような疾患のリスクが低下します。本論文は、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量が多い食事、不飽和脂肪酸摂取量が少ない食事では精子の運動率が低下することを示しており、精子の運動率にも全く同じ原則が成り立つことになります。食生活は健康のみならず、精子にも極めて重要な要因と言えます。
トランス脂肪酸って、よく聞きますよね。
日本の食品中に含まれるトランス脂肪酸の含有量については、
食品安全委員会が平成18年度にいろいろな食品の含有実態を調査し、
その結果を公表しています(食品安全委員会事務局「食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査(2007)」)。
農林水産省は、この食品安全委員会の調査に含まれていない食品を中心に、
平成19年度に市販加工食品のトランス脂肪酸含有量を予備的に調査しました。
トランス脂肪酸含有量の多い傾向にある食品として、
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングに特に含有量が多い製品があったほか、
バター、植物油脂、動物油脂にも比較的多く含まれていました。
油脂類以外の食品で、トランス脂肪酸の含有量が1%を超える製品が含まれていた加工食品は、
コンパウンドクリーム、生クリーム、コーヒークリームなどのクリーム類、ケーキ、パイ、ドーナツ、
ビスケットなどの洋菓子類、マヨネーズ、チーズ、クロワッサン、ポップコーンなどで、
いずれも油脂の含有量が多い食品でした。
飽和脂肪酸は、肉や乳製品の脂肪に多く含まれます。
不飽和脂肪酸は、植物の油や魚の脂肪に多く含まれます。
加工したものを食べ続けると、知らず知らずのうちにトランス脂肪酸を摂り続けることになります。
摂りすぎて、精子の運動率が低下するのはよくないですよね。
もしかして、こないだの精液検査の結果が悪かったのは、これが影響してるかもです。
今から口に入れるものを見直していきましょう。